分子内電子移動型のタイミングDIRカプラーはカラーネガフィルムの高画質化の要求に応える素材の一つである。本研究では, ウラシルメチド, 及びキノンメチド型タイミング基から現像抑制剤が放出される反応におけるエンタルピー変化 ( ΔE ) を, AM1分子軌道計算により求めた。その結果, ΔE は反応速度定数の対数 (ln k ) と良く相関することを見いだした。