天体の観測はまずその写真を撮ることから始まる。天文学では1980年代に画像検出器が乳剤乾板からCCDに移行したため, 観測限界が約百倍ほども向上することになった。最近は赤外線の画像検出器も利用可能となってきた。本稿では天体撮影における画像検出器及び国立天文台が建設中のすばる望遠鏡を含めた望遠鏡の開発の歴史と現状を概説し, 宇宙観測の最前線について実際の画像を用いて紹介する。