pH2.0からpH7.0に調節した重クロム酸カリウム溶液 (Bichromate-sensitizing solution) 中でカーボンティッシュを露光した。酸処理豚皮ゼラチンはいずれの場合でも牛骨アルカリ処理ゼラチンよりも高い感度が得られた。一方, ゼラチンー重クロム酸塩溶液中での重クロム酸塩の光還元反応速度には, 両者の間に差は観られなかった。また, 膨潤されたゼラチン層の膜厚測定の結果から, ゼラチンの分子間距離が小さいほど光硬化反応が効率良く起こることが示唆された。