イエローカプラーが塩化銀の現像速度に及ぼす影響を調べたところ, 親水性のバラスト基を有するカプラーが現像の開始を遅らせることを見出した。このようなカプラーを含む油滴は疎水性のバラスト基を有するカプラーを含有する油滴より多量の現像主薬を吸収する。その結果, 現像初期において親水性ゼラチン相の現像主薬濃度が不足し, 現像の開始が遅れると考察した。