デジタルスチルカメラで撮影した画像の鮮鋭さは, 撮像素子の画素数が第一決定要因となる。今回, 垂直・水平方向の空間周波数特性が良好な, 新しい撮像素子を搭載したカメラで撮影された画像の鮮鋭さについて, 従来型撮像素子のカメラで撮影した画像との比較を主観評価により検討したここの主観評価は写真プリントの観察による官能テストであり, 従来型撮像素子のカメラで撮影した画像と, 新撮像素子を搭載したカメラによる画像とを, 画素数を変えた画像によって比較した。この評価では, 新撮像素子を搭載したカメラによる画像の鮮鋭さは, 従来型撮像素子を搭載したカメラによる画像の画素数に対して, 1.2~1.7倍の画素数に相当する結果となった。