一般にCCDカメラの画質は画素数で評価されている。しかし実際には, 画素数だけでなくCCDの構造及び配列, 画素問の補間方法, 画像処理, 出力するプリンタの特性など様々な要因が画質に影響する。本研究では, 一般的な正方配列CCDとハニカム構造のCCDによって撮影される画像のシミュレーションを行うことによって, 画素形状及び配置の画質への影響を検討した。シミュレーションによって作成した画像の主観評価実験の結果から, ハニカム構造のCCDを用いた場合の画質は, 1.3倍程度の画素数を持つ正方配列CCDの画質と対応することが明らかとなった。