近年, マルチメディア, CG, 遠隔医療などの技術の発展に伴って, 顔色再現がますます重要視されている。人間の肌は複数の層を形成する複雑な構造であり, 各層にはメラニン, ヘモグロビンなどの色素が存在する。肌の構造や色素成分の変化によって, 肌の見えは様々に変化する。本研究では, 顔画像よりメラニンとヘモグロビンの成分量を分離抽出し, それぞれの成分量を変化させ再び合成することで, 様々な肌色の顔画像を予測する。さらに各色素成分量と顔色の見えとの関係を, 主観評価実験により解析する。