色再現評価用標準物体色分光データベース (SOCS) を用いて, アジア人の素肌色の分光反射率の特徴解析を行った. 素肌の分光反射率は3つの主成分で表現できること, 化粧用ファンデーションの主成分とは異なることを確認した. また, 分光反射率の違いが, 顔色の見えと印象に大きな影響を及ぼすことを実験的に示した. 分光情報は, 色素沈着部位の強調画像化, 色素沈着の深さ分布の推定, 肌の構成色素の分離に対しても非常に有効であった.