1990年代末までは, 撮像素子といえばCCD撮像素子であった. しかし, 近年, CMOS撮像素子の研究開発が進み, カメラ付携帯電話やPCカメラ等に多く使用されるようになってきた. ディジタルー眼レフカメラには既に多くのCMOS撮像素子が搭載されている. 本稿では, CMOS撮像素子の開発経緯をまず振り返り, 次にその特長, 構成・動作について説明する. 最後にディジタルスチルカメラ (DSC) 用CMOS撮像素子について簡単に触れる.