銀塩感光材料を用いて薄い金の膜からなるイメージホログラムを得た. マスターホログラムからAr+レーザ光で再生したイメージホログラムを写真ガラス乾板や, 磁器の皿に超微粒子写真乳剤を塗布した自製乾板に記録した. 金沈着現像により金微粒子からなるイメージホログラムが作製され, これを焼成することにより薄い金の膜の凹凸による回折格子からなるホログラムとした. このホログラムは表面レリーフ型であり, 全体に金光沢を有していた. 回折格子はガラスや磁器の基盤上に金の膜で形成されているので, このホログラムの像は科学的にきわめて安定であり, 耐久性のある鑑賞用のホログラムとすることができる.