これからの食糧生産加工は, トレーサビリティが前提となるが, 穀物の収穫後処理には自動ラック方式が重要視されるであろう。この場合の乾燥法は, 静置型が採用されるため堆積による乾燥むらが発生するので, その発生状況と反転装置による混合問題を中心に, 施設利用を前提に検討を加えた。乾燥むらは, 搬入籾の初期水分, 送風温度, 風量比 (堆積高と関連), 乾燥所要時間, 所要動力などと関連するので, これらの要素を総合的に検討して適値を見い出す必要がある。既往の経験を生かし, 低コスト面と品質保持の観点からシミュレーション予法を活用して, 試行錯誤的に考察した。その結果, 施設設計に当たって, 次の乾燥諸条件を基準値に採用することとした。