日本の公共図書館のWebサイトを対象として,館内で実施されている児童サービスについて情報がどのくらい記載されているのか,また,特に児童のためのWebページについてユーザビリティにどのくらい配慮されているのかなどを中心に計701館のWebサイトの調査を行なった.その結果,実態と比べて児童を対象とした資料,スペース,サービスなどの情報が広報活動の観点から必ずしも充分に記載されていないことがわかった.さらに,児童のためのWebページを特に設けている公共図書館Webサイトは123館(17.5%)と決して多くはないことがわかった.児童のためのWebページが設けられている場合には,子どものユーザビリティに関して読みやすさやナビゲーションの容易さなどの観点から比較的配慮されていることが示された.