船舶の大型化に伴い所要馬力は増大し,主機関等の限界を超え二軸船型となる場合が予想される。二軸船では両舷のプロペラ軸間距離を縮めたoverlapping propellerやinterlocking propellerが推進性能上有利であると言われており,プロペラ起振力に関する研究と共に2,3の文献が発表されているが1~3),実際の設計資料ととしては充分であると言えないのが現状である そこでこのようなプロペラのbearing起振力特性を研究するため,肥大タンカーの模型を使い,両舷のプロペラ軸間距離や前後のシフト量等の配置要素を変えて,熊井の方法4)を改良した新しい一翼計測法により模型実験を九州大学応用力学研究所大水槽で行った。またプロペラ面の伴流分布を計測し,準定常理論5)によるbearing起振力の計算を行い,実験結果と比較し考察を行った。