首页    期刊浏览 2024年11月29日 星期五
登录注册

文章基本信息

  • 标题:炭窯の排煙利用の酷酸石灰製造試驗成績
  • 本地全文:下载
  • 作者:佐多 一至 ; 三枝 禎治 ; 青田 啓一
  • 期刊名称:日本森林学会誌
  • 印刷版ISSN:1349-8509
  • 电子版ISSN:1882-398X
  • 出版年度:1941
  • 卷号:23
  • 期号:10
  • 页码:543-551
  • 出版社:The Japanese Forest Society
  • 摘要:

    1. 本報告は1囘に白炭5~61を生産し得る日窯を使用して木醋液の採集を行ひ,更に濃度を異にする木醋液を使用して醋酸石灰を製造した成績を取纒めたものである。 2. 炭窯の排煙から溜出する木醋液は點火當初は溜出量は大であるが濃度は低い,而して點火後乾燥した炭窯ならば4時間内外,濕氣のある炭窯では7時間内外迄は濃度を漸増するが其後は煉らしを掛くる迄は溜出量並液の濃度に大なる變化なく,煉らしを掛け初めてからは溜出量を漸減するが濃度の變化は顯著ではない。 3. 木醋液の濃度は資材の乾濕によつて異ることは既往に於て公表せられた處であるが,炭窯の乾濕及樹種によつても著しく異り濕氣ある炭窯を使用すると高濃度の木醋液は得られないし,又資材に櫟楢等を使用するとボーメ比重3度以上のものが得られるが雜木や栗を使用すると2.4度以上のものは得られなかつた。 4. 供試の炭窯から採集した木醋液の量は1日1窯當平均63立程度であつた。 5. 白炭並瓦斯代用炭を製炭して挑煙から木醋液を採集したのであるが,試驗の範圍内に於ては木醋液採集によつて製炭歩止及硬度に惡影響はなかつた。 6. 木醋液の收量は炭化時間の長い程大であるが,其濃度と收量とは比例しない,而して原木重量に對する生産醋酸石灰の百分率は1%内外であつて比較的少い結果を得た。 7. 醋酸石灰の生産量並其純度は木醋液の濃度の支配を受くることが大であつて,木醋液の濃度の高い程同一容積から生産し得る醋酸石灰量も大であり又其純度も高い,木醋液の濃度と醋酸石灰の收量との間には抛物線的關係がある。 8. 木醋液を中和する目的を以て消石灰粉を加へて攪拌すると調和液の濃度はボーメ比重7度内外に達し木タールは自ら分離析出する,某量は木醋液の濃度によつて異るものであるが大體に於て3立内外と見てよい。 9. 木醋液の採集は製炭の副收入を擧ぐる意味に於ても有利なものであつて1窯當1箇月10圓程度の粗收入は計上し得る。 10. 醋酸石灰製造の收支は木醋液の濃度の支配を受くることが大であつて,假に現在の最高公定價格で取引し得るものとすればボーメ比重2.0度の木醋液を使用しても收支相償ふが現在の取引價格二等品100封度當10圓見當とするときは少くともボーメ比重2.8度以上のものでなければ收支相償はないし事業的にはボーメ比重3度以上のものを使用するのでなければ收支相償はないであらうと考へられる。 11. 斯くの如き關係があるから醋酸石灰製造事業を企業化せんとすう場合には製炭原木として樫,櫟,楢の如き優良樹種を選び炭窯も乾燥したものを使用することが必要であり,又製炭法並醋酸石灰製造窯の構造及製造法にも改良を施す必要がある。 (1941年7月稿)

国家哲学社会科学文献中心版权所有