情報活動の基盤である国家と民族の特性を確認し, 情報政策の柱や, 国際協力活動の実状を明らかにした上で, オランダ独特の組織と集結・蓄積・利用の活動について考察を加えた。(1) オランダが国際色と地方色を豊かに兼備した情報化社会の先行指標とも考えられること (2) 情報化の進展と共に, 限りなく分散して小集団化する組織のネットワーキングには柔軟な連結機能が必要であることを指摘し, 歴史の長い日蘭交流の蘇生と蘭学事始の必要を強調した。