国立民族学博物館は民族学研究の情報センターとして, 図書, 論文, 標本資料, 映像音響資料, HRAF (人間関係地域ファイル) などを収集し, 研究に活用できるようコンピュータ化を行っている。現在約130万件の民博独自なデータベースを構築している。これは単に文字表記による書誌的事項のみならず, できるだけ現物に近い情報を提供できるよう, マルチメディアのデータベースを構築している。標本資料の平面, 正面, 側面, 鳥瞰からの映像の蓄積検索システムや, スライドイメージの検索, 本のページイメージの検索など画像データベースの実験を試みている。