日本経済新聞社はこのほど, CTSを利用して新聞記事の画像データベースを自動的に作成するシステムを開発した。CTSに入力された記事や見出しのほか, 写真, グラフなどの要素を紙面上の位置情報に従って記事単位でイメージを再現する。いわば, コンピュータで「切り抜き」を作成するもので, 作成した画像データは磁気ファイルや光ファイルに蓄積し, 利用者のファクシミリに出力する。CTSの普及に伴って, 記事データベース構築に踏み切る新聞社が急増しているが, 画像データベースを自動的に作成する試みは初めてである。本稿では, このシステムの前提となるCTSの仕組みを説明するとともに, システムの概要を紹介する。