我が国の自然科学者の研究活動を国際的に評価するため, 国際的な自然科学者の人名録"Current Contents Address Directory-Science & Technology"1984年版を分析し, 日本人研究者の所属する組織, 機関, 地域性について調査した。さらに, 日本の研究活動を国際的に評価するため, 主要都市別研究者数および大学別研究者数の占める割合を分析した。その結果, 日本人研究者の大部分は, 国立大学と国立の研究機関に集中していることが明らかになった。この傾向は, 約100年前に明治政府が政策上国立大学(旧帝大)を設けたことと密接な関係がある。