抄録誌やデータベースの検索のキーとなる索引語の付与は, 非常に高度な専門知識を必要とする。特に統制語を索引語の主体とする索引作業においては, 統制語自身に対する理解と, それを利用しての索引での一貫性の維持と, 品質の維持, 向上は重要なテーマとなっている。ここでは, これらの索引作業を支援するシステムの開発を行っている, JICST, API, NLM, およびBIOSISの例について, それらのシステムの概要および知識ベースの特徴について報告する。知識ベースの開発においては, 上記機関は, 統制語を使用しての長年の経験とノウハウを有しており, その実用化が期待できる。