新聞記事データベースではキーワード自動抽出の採用が定着している。毎日, 多量の記事をデータベース化するには, コンピュータの力を借りたスピード・アップと省力化は不可欠である。ただ, 現在実用化されているシステムによる自動抽出語は, 主題分析との関連性がなく, 厳密にはキーワードとは言えない。このため, 日本経済新聞社では, 新聞記事の特性を利用して(1)抽出語の出現位置がどこか, (2)記事の主題分野と抽出語のシソーラス上の分類が一致するかの2点を手掛かりに, 不完全ながらキーワードの判定を行っている。また, AI技法を利用した自然言語処理によって, 記事中にないキーワードを付与する実験を行い, 好結果を得た。