シソーラスはデータベースの索引および検索を一層容易かつ効果的にする統制された索引言語の一種である。それは必要に応じてスコープ・ノートがつく標準的用語の語彙であり, 語の関係を規制し表示する統語構造をもつ。シソーラスの開発は文献資料, 利用者の質問, および既存の語彙集から未処理語彙を採集した上で, それらを各ファシット(主題の面を表す相互排他的な語のグループ)に組織化する。ファシット分析の徹底は下位ファシットを生み, ファシットおよび下位ファシット内に語の階層を形成する。記号は各語を所定のファシットおよび階層中に位置づける。優先語には非優先語をはじめ, 上位語, 下位語, 関連語からの参照がつく。ファシット構造は語の階層表示, アルファベット順表示, 回転表示など, 各種表示形式の展開に利用できる。