JICSTにおける機械翻訳システムの開発は,1986年から開始した。この機械翻訳システムは1990年から英文データベース作成のために運用されている。機械翻訳システムは,複数の翻訳用の辞書より構成されている。翻訳辞書作成のための用語辞書として,最初に対訳辞書を作成した。JICST科学技術文献ファイルから単語抽出を行い,対訳辞書を作成する。この対訳辞書を基に名詞の翻訳辞書を作成した。動詞の翻訳辞書は,やはり例文から動詞の用法がある語と名詞を基に作成した。なお英文データベース作成中に分かった未登録語を追加作成している。翻訳実行時辞書としては,オリジナル辞書,属性辞書,ルール辞書等を作成して運用を行っている。英文データベース作成工程の最終結果は,バイリンガルのコーパスとなっていて,イグザンプルベースの機械翻訳システム開発に当たって貴重なソースとなるであろう。この英語抄録はJICST機械翻訳システムを使用して作成した。