SGML (Standard Generalized Markup Language,標準汎用マーク付け言語)と,その全文データベースヘの適用について解説した。なお,ここで全文データベースとは図表や画像を含むものを言う。 SGMLに基づく全文データベースでは,構造はSGMLで書いたDTD (document type definition)で表現され,テキスト自体はDTDに従った汎用マーク付けを用いて記述される。本橋では章節,段落などの階層構造,注,図表,画像などの非階層構造(参照構造)といった文書構造をいかに表現するか,例を挙げて解説した。そして,SGMLの効用,電子出版,検索システム,ハイパーテキスト,SGML関連ツールなどについても述べた。