大学や病院の多くの医師は, これまで慣例のように文献検索, 文献の入手および学会等のスライド作成などを, 製薬企業の医薬情報担当者 (MR)のサービスに依存してきた。このサービスが平成5年 (1993) 4月より, 製薬会社242社が加盟する「医療用医薬品製造業公正取引協議会 (公取協)」が定めるサービス提供の制限を超えるものとして, そのサービスの自粛が行われた。その結果, 多くの病院図書室ではオンライン検索の端末機やCD-ROMによるコンピュータ検索が新たに導入され, 文献入手の依頼が集中することとなり業務上大きな戸惑いがみられた。その状況を把握すべくアンケート調査を行い, 262機関より回答が得られたので報告する。