国際的評価の高い大型の文献抄録データベース、INSPEC、CA、COMPENDEX、EMBASEを検索して、1976年から1993年の各年における、日米英等主要7か国の収録論文数を、物理、化学、工学、医学の27の分野別に調査した。その結果、近年では、我が国の論文数は、24分野において米国に次ぐ第2位の位置を占めていることがわかった。しかし、国別の人口あたりに数字を割引くと、化学では対米優位となっているのに反して、他の分野では米国との間に大差がある。統計結果の概要を解説して、分析の視点を提供しつつ、収録数向上のための方策に言及する。