日本生化学会が刊行する英文誌「Journal of Biochemistry」は毎号30数編の論文を掲載した月刊誌であるが,インターネット上に公開してから1年半が経過した。学会誌刊行センターと日本学会事務センターが協力して開発した事業であるが,電子出版のノウハウが無い状態から出発して半年でJB-Onlineを構築した軌跡と,世界81か国から毎月30,000件以上のアクセスを得ているOnlineのソフト面を紹介する。また,日本生化学会がインターネット展開をするにあたって,「電子出版」は「冊子体」のショウウィンドウとして一定期間飾るための広告媒体であると考えた構築のコンセプトにも触れたい。