京都大学は,平成9年度から電子図書館システムが予算化され,サービスを開始している。本稿では,京都大学が電子図書館のためのコンテンツ制作を行った経験を基に,主に技術的な事項を中心に事例報告する。報告は,テキスト系コンテンツと画像系コンテンツについて,品質の設定,制作の方法と工程,制作コストについて述べる。あわせて,電子図書館のコンテンツ制作の基本的な問題についても触れる。