科学技術振興事業団(JST)で開発中の高分子データベースPoLyInfoは,材料設計支援型のデータベースを目指している。高分子分野の情報はデータ内容が多岐にわたるうえ,データ相互の関連性が複雑であることから,この目的にかなうデータベースの構築には課題が多かった。本稿では,オブジェクト指向分析を採用したことにより,適切なデータベースの設計が可能となったことを報告する。データ整備における方針や今後のデータベース利用における展望についても触れる。