JSTで開発を行っている結晶構造データベースとその入力支援システムについて報告した。JSTの結晶構造データベースはデータ項目が多く,データ源である論文に記載されている事項を入力するだけでなく,結晶構造や表示項目の標準化を行ったり構造タイプや回折データなどの様々な付加データを作成したりしているため,データ作成工程が複雑になっている。そこで,データ作成者に分かりやすい,多機能な入力支援システムを開発し,これを使用することで信頼性の高いデータを作成できるようにした。この際,データ定義をXMLによって記述することにより,複雑な工程に対応できる整合性のとれたシステムとなった。