平成12年度に実施された「物質・材料系データベースの整備・構築に関する調査」の調査結果に基づき,物質・材料系データベースの現状と今後について述べる。この調査では,1) 物質・材料系のファクトデータベースの状況と他分野との比較,2) 研究者に対するインタビュー結果,3) データベースの構成と構築体制に関する検討が行われている。ここでは,これらの調査結果に基づき,物質の種類と作成機関によるデータベースの特徴,研究者のニーズ,他分野(ライフサイエンス,地球科学)における状況との違い,今後求められるデータベースの構成および研究機関と作成機関の協力体制に関する分析・検討結果について報告する。