ヒトゲノムプロジェクト10年の成果である30億の文字列決定の背景には,コンピュータ技術の飛躍的進歩がある。また,このデータを使いこなすためにも情報を蓄積し,操作するデータベースが必要である。我々は,ヒトゲノム情報統合データベースHOWDYを開発した。これは分散するゲノム関連データベースを統合し,あたかも1つのデータベースのように扱うことを実現している。さらに,XML化によるデータ形式の標準化,データハンドリングツールの開発により,ゲノム研究における強力なツールとなることを目指している。ゲノム解読を境に生物学と情報科学が急接近し,バイオインフォマティクスという新しい学問が生まれている。