Dublin Coreはネットワーク上の情報資源の発見のためのメタデータとして広く認められ,いろいろな分野での利用が進んでいる。Dublin Coreの開発は,図書館,博物館・美術館,インターネットなどいろいろなコミュニティからの草の根参加者によって構成されたDublin Core Metadata Initiative(DCMI)と呼ばれる組織によって進められてきた。現在までに,基本15エレメントからなるSimple Dublin Coreと呼ばれるメタデータ規則がヨーロッパやアメリカで標準規格化されている。また,より詳細で厳密なメタデータ記述のために,限定子(qualifier)の定義も進められた。本稿はDublin Coreに関する2回連載の解説の第1回として,Dublin Coreの背景,基本エレメントセット,DCMI推奨限定子について述べる。