米国とアジアでの研究教育ネットワークの成長を解説する。まず,1986年から1995年まで運用されたNSFNETがインターネットの普及に果たした役割を述べる。次に1995年以降の次世代インターネット計画のプロジェクト,NSFの超高速基幹回線網vBNS,大学主導のインターネット2プロジェクトと学術ネットワークAbilineについて,それぞれの目的と運用状況,NSFの助成で行われた国際接続サービスICMとシカゴの国際接続拠点StarTAP,インターネットの国際接続プログラムHPIISの概要,アジア太平洋高度ネットワークAPANの活動とネットワーク構成について述べる。最後に,最近の研究教育ネットワークの話題として世界を結ぶテラビット級の研究教育ネットワークの実現に向けた活動と国際協力計画GTRNを紹介する。