従来的に購読代理店で代表される仲介業者(インターメディアリー)は,出版社と図書館の双方に役立つ場合のみサービスを提供できる。そして,出版の形態も従来的な印刷媒体から電子媒体にと変化し,インターネット上での情報提供も促進されている。特にジャーナル資料の入手とアクセスは従来の冊子体のみの時代に比べ,そのビジネスおよび市場がはるかに複雑になっている。こういった状況下で,インターメディアリーは多くのチャレンジに直面している。インターメデイアリーは自らのサービスの価値を実証し,市場によりよく適応するサービスの展開が求められる。本題を説明するうえで,本記事はインターメディアリーが遂行する購入,アクセス,アグリゲーション,雑誌記事の提供にかかわる職務,ジャーナルの市場,インターメディアリーの価値,ジャーナルの新価格決定モデル,オープンアクセスジャーナルのビジネスモデル,オープンアクセス機関レポジトリ,インターネット上に登場しているgoogleのような根本的に新しい形態のインターメディアリーについて述べる。