科学技術振興機構(JST)では,大学や公的研究機関等での優れた研究成果を企業等において実用化するため,各種の技術移転関連事業を実施している。その1つである技術移転支援センター事業では,大学等の研究成果を実用化する人材の育成と確保のため「目利き人材育成プログラム」を運営している。本プログラムを開始して約2年がたち,これまでに約400名が参加した。参加者からは,研修後に共同契約の締結やライセンス契約,新製品化など,技術移転活動における進展があったとの報告もあり,研修の成果が実際に出てきている。ここでは,本プログラムの概要と特徴を述べ,研修の満足度調査,研修後のインセンティブ向上に向けた取り組みについて紹介する。