電子ジャーナルの普及,Google Scholarの出現などの環境変化に対し,世界の二次情報データベースは変革を迫られている。付加価値の高いコンテンツを提供するCASやWeb of Scienceは従来路線をさらに強化する方向である。Web of Scienceを追うScopusは,研究者個人の評価に力を入れており,Citation Tracker, Author Identifierやh-indexを導入している。他のデータベースも付加価値を高めようとしており,Inspecは各種索引に力を入れ,CSA Illuminaは論文中の図表の索引を始めた。電子ジャーナル系では,雑誌取次業者Swetsは図書館に密着したデータベース提供に力を入れている。さらに学会出版社独自のScitopia検索サービスも試みられている。