独立行政法人科学技術振興機構(JST)が2005年より運用を開始したJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)の投稿審査システム(以下本システム)について,利用状況分析を行うとともに,ユーザーニーズ(本システムの導入目的や,導入効果,問題点)を把握するため,2007年8月から9月に本運用中の学協会を対象にアンケート調査を実施した。また,2008年1月末から2月中旬にかけて本システム以外の各種システムを利用している10 学協会を対象にヒアリング調査を実施するとともに,本システムと他のシステムとの機能比較調査の結果について,J-STAGEユーザーと有識者で構成される委員会(科学技術論文発信・流通促進事業アドバイザー委員会)で検討し,今後の改善要望を取りまとめた。この結果について,本システム利用学協会に対し2008年6月から7月にかけてWebアンケートを行うことで改善項目を選定した。ユーザーの利便性を高めていくためのJSTの取り組みと調査結果について報告する。