鳥取県立図書館は,ここ数年,利用者サービスの点で大きく変革している。その変革が意図しているのは,「もっと県民に図書館の基本的な機能を理解して欲しい」,「図書館を,地域や個人の課題解決に資する情報提供が可能な頼りになる機関として認識して欲しい」という2点である。この目標にたどり着くために行ったSWOT分析による現状分析の結果と,それに基づく事業内容について,(1)図書館の機能を県民・行政職員に知らせているか(強みを生かしているか),(2)チャンスだからこそ,今やっておかなければならないことはないか(機会),(3)弱みをカバーする方法はないのか,(4)脅威は本当に脅威か,の4つの視点から紹介した。また,より具体的な事例として,文部科学省の「地域の図書館サービス充実支援事業」を受託して実施した「図書館で夢を実現しました大賞」について報告する。