システム開発の経験と大学でシステム開発に関係する講義を30年行ってきた経験を基に,「システム開発がわかる」人材の重要性と,その人材育成のための科目構成を述べた。講義の内容から次の4つの要点を説明した。基本用語とその用語の背景に存在する概念,情報システムの構成要素と機能,ソフトウェア開発の難しさとその理由,その難しさの解決策としてのライフサイクルモデルである。そのモデルの中で,特に要求分析と要求分析における利用者の協力の重要性を指摘した。