日本版NIHや製薬企業における,政策決定・戦略立案に資するエビデンス提供のため,新しい指標に基づいた医薬品産業の現状俯瞰・将来予測を試みた。第1回目は,製薬企業等が有する研究開発パイプラインに着目した。パイプラインを研究開発段階ごとに整理し,すでに上市された医薬品数との比較などにより,各国の現在及び将来における研究開発能力が把握できることを示した。その結果,研究開発における米国の優位性,日本の特異性などが浮き彫りとなった。