構文解析や用語標準化などの自然言語処理を目的とする440,000語規模のシソーラスを開発した.このシソーラスでは,各用語の持つ関係語の数が膨大なため,観点(ファセット)を導入して分類し,採択した用語を探しやすくしてある.また,差別語,表記の揺れなども区別できるようにするなど工夫をこらしている.本稿ではこのシソーラスについて,パッケージソフトのカスタマイズ機能およびインターネットや他の辞書との連動機能,用語の標準化などについても紹介した.シソーラスを作成する際の留意点と課題をも指摘する.