本論文では,三角形から六角形までの凸多角形について,図形の形状に関わらず,目的とする図形を複数種類同時に検出する手法を提案する.提案手法は,単一の多角形を検出可能な遺伝的アルゴリズムによる多角形検出手法を発展させたものであり,解探索アルゴリズムとして局所的に優れた複数解探索を得意とする免疫アルゴリズムを用い,複数種類の多角形を表現可能な抗体を用いることで,対象画像内から複数種類の多角形を複数個同時に検出することができる.6頂点以下の複数種類の多角形が描画された対象画像を用いて実験を行った結果,サイズや頂点数の異なる複数の多角形を高い確率で同時に検出することができた.