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  • 标题:扁蒲(ゆうがお)のペクチンについて
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  • 作者:三浦 洋
  • 期刊名称:日本食品科学工学会誌
  • 印刷版ISSN:1341-027X
  • 电子版ISSN:1881-6681
  • 出版年度:1955
  • 卷号:2
  • 期号:5
  • 页码:214-216
  • DOI:10.3136/nskkk1953.2.214
  • 出版社:Japanese Society for Food Science and Technology
  • 摘要:

    (1) 試料調製中に流出するペクチン量は極めて少量で無視し得る。 (2) ペクチンの分別による性状を検討するに当り,ヘキサメタ燐酸ソーダ可溶部はペクチニン酸が塩類とcomplexをなし,冷水では溶出せず,燐酸ソーダにより始めて遊離して来る部分であり,塩酸分解はペクチンの過分解を避ける意味で85℃にて行つた。 粘度については燐酸ソーダ可溶部が水可溶部より高い値を示すが,塩酸可溶部は表皮部以外前2者に比し,可成り高い値を示した。然し扁蒲中には約50%(乾物中)の糖分を有し4),試料調製時の糖分の除去を考慮に入れても尚その残存が考えられるので,ペクチンをアルコール沈澱により糖分と分離後再溶解の液についての測定したのでなければ,ペクチンによる真の粘度とは云い難い。 ペクチンの含量も粘度と同じ傾向を示し,その大部分は塩酸可溶部に含まれる。只表皮部が他に比して半分以下であることは,85℃の塩酸分解では溶出されないプロトペクチンの多い事を示すのものと思われる。 (3) ペクチンの利用価値を判断し得るmeal gradeも果肉,芯,表皮の順に高い値を示すが,夏柑果皮,林檎粕について行つた実験値夫々493),25.65)に比して低いことが明らかになつた。従つてペクチン源としてのジャム原料からみても前者に劣る。 然し本実験は試料が少量であり,採取時期等の検討も行つていないので,之により扁蒲一般を律することは危険であり,その詳細な検討は今後にゆづる。 本実験は塩入英次部長の御指導の下に行つた。又種々御援助いただいた栃木県農産食品工業指導所長中村延生蔵氏に深く謝意を表する。

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