1. ワーリングブレンダーによる甘藷澱粉定量法の改艮を企図して,ブレンダー切砕によつて得た澱粉乳を目盛附硝子管に注入して,容量から澱粉含有量を知る容量法に改めた処,時間の短縮,操作の簡便等の利点を得た。2. ブレンダー分析値の表す意義について検討し,ブレンダー法は機械的切砕条件に注意すれば,この方の誤差は最小に食い止められるが,一方硬軟等藷自体の性質により著るしい誤差を表す。しかしこのことはブレンダー法の価値を低めるものではなく,実際工場の磨砕ロール歩留りを表す司能性があるということに,価値を認めるべきではないかと考えた。