1. Pectinol A, Sclase共に果汁の清澄に使用する場合,0.05%の添加量で4時間後には清澄となり,pectinの大部分を分解する。 2. 最適の作用温度は共に40℃である。 3. 粘度低下はPectinol Aが大であるが,酸及び還元力の増加はSclaseの方が著るしい。尚これ等3つの変化は各々独立した酵素の作用によつておこり,それちの最適pHも異る。 従つてPectinol AとSclaseとの性質の相異は夫々の酵素源即ち酵素の種類及び量の差によるものと考えられる。 尚,本実験を行うに当り試料の提供,その他御便宜を図つていただいた日昭香料株式会社に感謝いたします。