果物の遊離アミノ酸については,ペーパークロマトグラフィー(以下ペーパーと略す)によるJOSLYN・STEPKA, UNDERWOOD,麻生他,伊藤等の研究,ビオ・アッセイによる塩入・片山の研究等が報告されているが,定性的な研究で,定量的な研究は殆んど報告されていない。我々は本邦産各種果物の遊離アミノ酸をイオン交換樹脂及び2次元ペーパーを用いた比色定量法により分離定量し,若干の知見を得たので報告する。