紅茶の荒乾燥の条件中,空気温度を変えたために起る乾燥速度,葉温,酵素力価,香気成分への影響を,品種べにほまれの発酵葉を供試して調査した。その結果,適度については,機内空気温度90℃,葉温は47℃上昇を限界として,作業を15分程度にとめるのが品質的に安全であり,その間に目的とする酵素の活性をほとんど抑制できることがわかつた。香気成分については,空気温度の高低が,カルボニル化合物の残留量に支配的な関係を示した。