馬鈴薯に種々の萠芽抑制剤を利用すると,塊茎の休眠が延長され,外観上の品質低下阻止に効果のあることが認められている。この萠芽抑制剤は種類によつて有効成分が異るので,処理後の馬鈴薯の貯蔵条件がその抑芽効果を著しく左右するといわれているが,その成分,品質などにおよぼす影響については詳かでない点が多いので,まづベルビタンKを処理した馬鈴薯における,自然環境条件,品種などの相異が,塊茎の抑芽,萎縮,調理品質,糖分などにおよぼす影響について二,三の検討を行つたのでその結果について報告する。