Resilienceとは,有害な出来事によるダメージを和らげるパーソナリティ特性の一種である。本研究は,Resilienceにおける4つの側面を個別に測定する4つの尺度を作成することを目的とした。資源の所在とその処理の観点から,Resilienceを(1)個人内資源の認知,(2)個人内資源の活用,(3)環境資源の認知,(4)環境資源の活用の4つの側面に分類した。447名の大学生を対象とした調査から各側面を測定する尺度を作成した。SDSとの有意な相関により各尺度は妥当であることが確認された。このモデルにより,従来よりも詳細にResilienceを検討することが可能となるだろう。