スライドフィルム画像を用いた3次元形態計測にDLT法を応用し,位置座標の実測値とこの手法から得た推定値とを比較することにより,推定精度の限界にっいて検討した.1,000mm×1,000mm×2,000mmの撮影範囲における3次元座標推定の標準誤差は4mm未満であった.さらに,得られた座標値を用いて算出した形態計測値の精度についても検討した.これらの検討の結果から,DLT法を用いた3次元スライドフィルム解析が,計測点問の空間的位置関係や形態計測値を得るための有効な手法であることを確認した.